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2008年07月30日

お土産お菓子チェック 特別編:「沖縄の黒糖」

kashi-kashi.comのwebmaster 津部あんこです。
いつもは「沖縄の甘いもの特集」取材を担当したスタッフが
このブログを書いているのですが、
今回はわたしが記事を書かせていただきます。

取材スタッフが沖縄から戻ってきた際に、留守番スタッフに(罪ほろぼしに?)
買ってきたお土産。
それは五種類の「黒糖」でした!

沖縄の黒糖と言えば、物産展やアンテナショップなどでもおなじみ。
ですが、せっかく本場で買うのだからということで、買ってきてもらったのは
『沖縄県黒砂糖工業会』販売の純黒糖です。

純黒糖というのは、さとうきびだけを100%使って作った黒糖のことで、
しかも今回は、粟国島、西表島、伊平屋島、小浜島、与那国島、等、
それぞれの離島で生産されているという黒糖。
今回はこの五島分がお土産でしたが、このほかには多良間島と波照間島のものが
そろって、全部で七島の黒糖があり、七島分でワンセットになったパッケージも
あるそうです。

島によって、見た目も少しずつ違う黒糖は、味にも違いがあるとのこと。
とは言え、どれも同じ黒糖であることに変わりはないわけですから、
果たしてどこまでその味の違いが分かるのでしょうか…。
kashi-kashi.comのwebmasterとしての舌が試されているとしか思えません。
もちろん、この挑戦は、受けて立つしかありません!


沖縄の黒糖(五島食べ比べ)

一番左から時計回りに与那国島産、粟国島産、小浜島産、伊平屋島産、
一番手前が西表島産。
月桃茶(左下端)も用意しました。
ちなみに敷物は津部あんこが元から所持していた私物です。
(紅型が好きなのです)


水(念を入れてミネラル度が低い軟水を用意)を片手に、恐る恐る食べ比べてみたのですが、意外にも、それぞれで味の違いがかなりはっきりしていますし、歯ざわりや口溶けの違いもあって、食べ比べするのもそれほど難しくないと思いました。

以下が、わたしが食べ比べた印象です。
(1/2個ほどかじった時点でのファーストインプレッション)

与那国島産黒糖
>四角い形で赤茶色っぽい色合い。
 歯ざわりは柔らかで、舌の上でなめらかにとろけます。優しい甘みと
 クセの少ない味わいで、普通の砂糖に近い、最もとっつきやすい印象です。

粟国島産黒糖
>不均一で角のないコロコロとした形で、青みがかった黒っぽい色合い。
 甘みも渋みも弱めでさっぱりとしていて、ちょっと青っぽいさわやかさも
 感じるような、独特の風味があります。

小浜島産黒糖
>四角い形で黒みを帯びた濃い茶色。
 渋みと黒糖のコクが口に入れた瞬間から食べ終わった後までしっかりと続く、
 重厚で濃い味わい。これぞ黒糖!という印象を受けます。
 甘みも強いので、えぐくは感じません。

伊平屋島産黒糖
>ガラスの破片のように鋭利な形で赤茶色っぽい色合い。
 歯ざわりはやや硬めです。口当たりはあっさりしていますが、後からじわじわと
 渋みが広がり、黒糖ならではの後味を残していく印象です。

西表島産黒糖
>四角い形で茶色。
 口当たりはゆるやかで、後から渋みが鋭くたたみかけてきて、すぐに引いていく
 感じです。瞬間感じる渋みの強さと比べると、後味はかなりさっぱりします。

黒糖独特の風味の強さですが、小浜島産が最も強く、
続いて、伊平屋島産、西表島産、与那国島産、粟国島産、
といったところでしょうか。
伊平屋島産と西表島産の差は少なく、与那国島産と粟国島産は、その二つから
かなり引き離されています。

個人的に好きなのは「粟国島産」の黒糖でした。
一番“黒糖らしくない”味かも知れませんが、海を連想させられる、
さわやかな味わいが面白かったです。

同じさとうきびから作られた黒糖なのに、ここまで味が違うだなんて…。
今回は黒糖の奥深さと共に、沖縄という風土の持つ奥深さも、かみしめることと
なった思いです。




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