2008年08月25日

琉球お菓子がいっぱい!

琉球菓子を極めるなら市場へ。
国際通りから入るアーケード。活気のなかにも、ノンビリ感も漂う沖縄らしさ。
濃厚でしっとり軟調な空気感が南国らしい市場。昭和レトロなムードも和みます。
どこからともなく甘い香りも漂います。お菓子もいっぱいです。

さて、国際通りから「市場本通り」を入ってちょっと歩くと、ひときわにぎわうお菓子屋さん。松原屋製菓さんです。

フォトアルバム「お砂糖の国のお姫さま」5枚目。松原屋製菓さんのお菓子です。
異彩を放つ紅色のお菓子は何???
これは、「まちかじ」と呼ばれる琉球菓子。「まちかじ」とは「松風」の方言読み。
(ちなみに「南風」は「ぱいかじ」)

京菓子でもおなじみの「松風」。
全国各地にも見かけますが、沖縄の「まちかじ」は鮮やかなピンクがインパクト大。小麦粉・卵(卵白だけ?)・砂糖・食紅を練って焼いて、ゴマを振りかけて、ねじって結んでいます。
ポリっとしたお煎餅食感ではなくて、軽くしっとり生地。でも、サクッとした食感も残ります。あま~いお砂糖菓子です。

これは駄菓子なのかな?
いえいえ、「まちかじ」は、日常の子どものおやつではないのです。
おめでたい縁起菓子。特に「結納」の必需品だそうです。結納では、カタハランブー(※)とおなじみサーターアンダギーと3点セットが正式とのこと。
その由来などはぜひ調べてみましょう。沖縄の民俗は独特ですね。
結んでいる外観は、文字通り夫婦を「結ぶ」。表面のゴマは、子孫繁栄を願ったもの。
今では職人さんも数少ない貴重なお菓子。沖縄でもなかなか見ないそうです。

琉球菓子ってどんな種類があるの?
と興味を持ったら松原屋製菓さんを訪ねましょう。
きどらない素朴な店構え、陽気なお店のおかあさんたちも沖縄情緒にあふれます。
黒糖、バナナ、紅芋などいろんなフレーバーのサーターアンダギーも大人気。
地元の方にもツーリストにも飛ぶように売れています。揚げたては格別です!
見慣れないお菓子は「これは何ですか?」と尋ねてみましょう。親切に教えていただけますよ!

※カタハランブー
実物未調査。お菓子というより「揚げパンのよう」「天ぷらの衣のよう」という目撃証言?がありました。
お祝い専用の食物らしいです。
沖縄で本格的な結納を経験した方、ぜひ、教えてください!
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松原屋製菓
〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2-9-9
TEL 098-863-2744
国際通りから「市場本通り」のアーケードを入り、ちょっと歩いた右側です。
この記事の黒糖の写真も松原屋さんで撮影しました
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▼写真右上の丸いお菓子は「こんぺん」。沖縄ではおなじみ。中国の月餅のようなお菓子です。
菊型は以前紹介したちんすこうです。アグーのラードを使った本格派なのです。
琉球お菓子がいっぱい!


Photo:Tsunetaka Shimabukuro
※カシカシスタッフがトリミング

▼琉球菓子博覧会!松原屋製菓さんの店先です。
琉球お菓子がいっぱい!


Photo:カシカシスタッフ



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